フランチャイズ事業の取り組み

Business

近鉄百貨店

フランチャイズ事業の
取り組み

奥野 浩之Hiroyuki Okuno

FC事業部 部長

百貨店として
さらなる成長を見据え、
いち早くフランチャイズ
事業に着手。
その立ち上げから現在、
未来についてお聞きしました。

01

フランチャイズ事業立ち上げの経緯と現状は?

当社は百貨店業中心の利益構造を変革するため、新たな事業モデルを創出し、収益化にチャレンジしています。
私たちのフランチャイズ部門は、その変革に向けて、各事業の展開を加速させるとともに、当社店舗外への出店による事業領域拡大にも取組んでいます。また、お客様の様々な購買スタイルに合わせた当社独自の新たな小売フォーマットの開発にも着手しています。
現在の展開は、物販・飲食型13業種、体験型2業種、空間提供型1業種の計16業種で45店舗を運営しており、今後も複数のフランチャイズ業種・店舗の出店を計画しています。

02

フランチャイズ事業への進出は業界のトレンド?

いいえ、そうではありません。これは近鉄百貨店独自の戦略で、同業他社に先駆けた展開です。百貨店というマーケットの今後を考えた時、さらなる成長を見据えて選択したのがフランチャイズ事業への進出です。この取り組みはまだ事例が少なく、業界トップクラスの規模・売上を誇る百貨店からも当社のビジネスモデルを学びたいというオファーが寄せられています。

メッセージ

03

フランチャイズ部門での仕事内容は?

管理部門では総括機能を担い、出店計画の策定や収支管理のほか、スーパーバイザーによる店舗運営指導を行っています。各事業の店舗は社員が中心となり店舗を運営しています。例えば、ハンズ事業では商品管理やイベントの企画・運営、メンバーのシフト管理等一連の店舗運営業務と収支管理を主要業務として取り組んでいます。

04

フランチャイズ事業を推進するメリットとは?

「百貨店事業に次ぐ第二の収入軸の確立」を目的としてフランチャイズ事業を拡大することで、担当する社員はより高度な店舗運営ノウハウの習得とスキルの向上ができると考えます。また、フランチャイズ事業の成果が上がれば収支向上に大きく貢献することも期待できます。前年度では売上高は100億円でした。2024度の目標の150億円は前倒しで達成する見込みです。この勢いで絶えることなく事業拡大を進めていきたいですね。

05

フランチャイズ事業を推進するなかでの苦労は?

百貨店事業は、運営タイプにより自主編集型売場と管理型売場に分かれますが、フランチャイズ事業はそのどちらでもなく、導入当初は社内での理解を得ることに苦労しました。具体的には、各フランチャイズ事業はそれぞれ異なるシステムを持ち、その仕組みを当社に対応させていくこと、そして、当社の社員が運営主体となり実務をこなし、運営精度を高めることに苦労しています。一方で、これまでの百貨店の既存売場とは違い、100%自主運営であるため、店長の指導のもと個々のスタッフが育成され、その成果として事業規模が拡大されていくことに大きなやりがいを感じています。

06

フランチャイズ事業を推進の今後の可能性について

フランチャイズ事業を推し進めることは、多くの社員が店舗運営ノウハウを習得し、スキルの向上を図ることが可能となり、その結果として当社の収支向上に大きく貢献することができます。今後、フランチャイズ事業のさらなる拡大によって2024年には28業種、91店舗を目指します。

当社のフランチャイズ
事業展開

コンビニエンスストア事業(ファミリーマート)
物販・飲食

コンビニエンスストア事業
(ファミリーマート)

百貨店業中心の収益構造からの脱却と新たな収益の拡大を目的に、フランチャイズ事業第1弾として展開。

あべのHoop店など8店舗

ハンズ事業
物販・飲食

ハンズ事業

近鉄百貨店の強みである商品仕入力、イベント運営力、地域とのつながりを活かし、地域産品や、クリエイターなどの魅力をハンズの視点で発掘し、「モノ」「コト」「ヒト」をつなぐ。

上本町店、奈良店、橿原店、草津店、四日市店

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ベーカリー事業(ブロッドン)
物販・飲食

ベーカリー事業
(ブロッドン)

百貨店らしい上質感を打出しながら「パンと人の温かさが感じられる石窯ホームベーカリー」をストアコンセプトに石窯パンを通じて食のライフスタイルを提案。

奈良店、生駒店、四日市店

グロサリー・日配品事業(成城石井)
物販・飲食

グロサリー・日配品事業
(成城石井)

“世界の食品を世界の街角の価格で”をモットーとする高品質スーパーマーケット。国内外のこだわりの商品を百貨店内で身近にお買物いただける場を展開。

あべのハルカス近鉄本店、上本町店、奈良店、生駒店、橿原店、草津店、四日市店など9店舗

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メガネ事業(オンデーズ)
物販・飲食

メガネ事業
(オンデーズ)

ファッションアイテムとして需要が拡大するカジュアルメガネマーケットに対応し、ヤング層・ファミリー層の来店を促進。

あべのハルカス近鉄本店、上本町店、四日市店、草津店

レッグウェア・インナー事業(チュチュアンナ)
物販・飲食

レッグウェア・インナー事業
(チュチュアンナ)

トレンド・品質・手に取りやすい価格にこだわったアパレルブランド。導入により幅広い年代の女性顧客の獲得を目指す。

近鉄パッセ店

ハンプティーダンプティー事業
物販・飲食

ハンプティーダンプティー事業

「美」「食」「健康」関連のギフトアイテムを中心としたセレクトショップ。カジュアルなプレゼント需要に対応。

奈良店

神農生活事業
物販・飲食

神農生活事業

台湾発のライフスタイルショップ。台湾の家庭料理が楽しめるレストランや台湾茶のセレクトショップを併設。近鉄百貨店内外の店舗拡大を目指す。

あべのハルカス近鉄本店

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スイーツ・カフェ事業(タリーズコーヒー)
物販・飲食

スイーツ・カフェ事業
(タリーズコーヒー)

店内の滞在時間伸長による回遊性向上とタリーズコーヒーの主要顧客である20代~40代の来店を促進。

奈良店、四日市店

スイーツ・カフェ事業(ビアードパパの作り立て工房)
物販・飲食

スイーツ・カフェ事業
(ビアードパパの作り立て工房)

新しい生活様式の中で生まれた「持ち帰って家でちょっと贅沢できるスイーツ」への需要に対応し、既存ファン層と新規顧客獲得を目指す。

東大阪店、生駒店

スイーツ・カフェ事業(フルフルール)
物販・飲食

スイーツ・カフェ事業
(フルフルール

スイーツパラダイスを手掛ける井上商事とのコラボによるオリジナルブランド。“旬のフルーツを一番美味しいタイミングで提供すること”にこだわり、近鉄百貨店で得られる価値の独自性を追求。

あべのハルカス近鉄本店、奈良店

ドラッグストア事業(コクミンドラッグ)
物販・飲食

ドラッグストア事業
(コクミンドラッグ)

コクミンのもつ高い専門性に加え、当社の強みを兼ね備えた“お客様の悩みやニーズ”に深く対応できる店舗運営を目指す。

上本町店

料理教室事業(ABCクッキングスタジオ)
体験

料理教室事業
(ABCクッキングスタジオ)

モノだけではなく「楽しい体験」「記憶に残るサービス」などの「コト消費」がスタンダードとなる中、百貨店が料理教室事業に取り組むことで、「食を通じたコミュニティの場」を提供。

and店、四日市店

フィットネス事業(ボディーズ)
体験

フィットネス事業
(ボディーズ)

美と健康の空間を提供するとともに、ボディーズの提唱する「運動」「栄養」「休養」の観点から、女性のキレイを応援し、運動を通じてその大切さと楽しさを知る“きっかけ作り”を提供。

上本町店、草津店

レンタルオフィス事業(シンス)
空間

レンタルオフィス事業
(シンス)

近鉄四日市駅に直結する立地の良さを生かし、百貨店の空間と高クオリティの接遇を提供。「モノ」でなく「空間」を提供するビジネスモデルで新たな収益源につなげる。

四日市店

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