サステナビリティ サステナビリティの取り組み 地域共創の実現

近鉄百貨店

地域とともに成長・発展する地域共創型の百貨店として、地域の皆さまとの交流、地域産業の発展、活性化に寄与する取り組みを実施しています。今後も地域の持続的な発展を目指し、地域への社会貢献を推進してまいります。


地域の価値向上と活性化の取り組み

地域との取り組み

あべのウェルビーイングテラスオープン
2025年7月に医療モール「あべのウェルビーイングテラス」をオープンしました。地域住民の「ウェルビーイング」な生活を支援することを目的に、地上4階建ての医療モール内にクリニックのほか、レストランや調剤薬局を備えています。あべのハルカス近鉄本店・Hoop・andとともに「ハルカスタウン」の一部として地域住民やエリア外からのお客さまに新たな価値を提供します。

地域の魅力発信
大和路ショップ(奈良店)、紀州路(和歌山店)、伊勢路テラス(四日市店)、近江路(草津店)や、「プラグスマーケット」(草津店・四日市店・橿原店・上本町店)では、地域産品を紹介するコーナーを常設することにより、地域の魅力をお客さまへ発信し、地域経済の活性化に取り組んでいます。

近鉄電車「伊勢志摩お魚図鑑」で運ぶ「とれとれ鮮魚市」
伊勢・松阪で獲れた鮮魚(前浜物)を、「伊勢志摩お魚図鑑」車両で運搬し、上本町店で販売する「とれとれ鮮魚市」を毎週金曜日に開催しております。地域・沿線の魅力ある産品を発掘し、近鉄グループで協業することでさらなる地域貢献を図ります。

農業事業
2023年から農業事業に参入し、近鉄いちご「はるかすまいる」に加え、2024年度より近鉄マンゴー「はるかSweet」の生産を開始、今夏より販売しています。生産事業の活動の中で、沿線価値の向上や地域活性化に取り組み、就農人口の減少や土地の再活用といった地域が抱える課題解決に取り組んでいます。

近畿大学×近鉄百貨店

包括連携協定を締結する近畿大学との取り組みの一環として、近畿大学の学生がデザインしたショッピングバッグを「バレンタインショコラコレクション2025」の期間中に近鉄百貨店の9店舗で使用しました。この取り組みは2025年に5年目を迎え、地元の大学とのコラボレーション企画として定着しています。

学校法人立命館×近鉄百貨店
2025年10月、学校法人立命館と近鉄百貨店は連携・協力に関する協定を締結しました。立命館大学びわこくさつキャンパス内には、近鉄百貨店がフランチャイズ形態で運営する「ファミリーマート立命館大学BKC/S店」がオープンし、今後もあべの・天王寺エリアおよび草津エリアに焦点を当て、地域の活性化と、新たな価値創造に向けた取り組みを進めてまいります。

地域社会とのつながり

「縁活(エンカツ)」の取り組み

「縁活」は、あべのハルカス近鉄本店にある「街ステーション」を舞台に、市民活動団体やボランティア・地域の方々・百貨店、そしてお客さまが一緒になって、日々のくらしや社会をちょっとよくする活動を楽しみながら継続して行っていくプロジェクトです。現在約390の市民活動団体が登録し、約160名のボランティアとともに活動をしています。各種相談会や体験会、展示・工作など様々な社会貢献プログラムを日々開催して、「街ステーション」だけでなく、あべの・天王寺地域全体に新しい賑わいを生み出しています。

(主な活動内容)

● パープルデー大阪2025(パープルデー大阪×縁活
てんかんに対する理解を深め、患者やその家族を支援するための国際的な啓発キャンペーンであるパープルデーを3月に開催。「てんかんをもつ人を、ひとりぼっちにしない」というメッセージとともに、体験ワークショップや展示プログラム、交流カフェ、音楽ステージなど、多彩な内容を通じて、てんかんに対する理解を深める機会を提供しました。

● 次世代へTSUNAGU写真展
阪神・淡路大震災から30年をむかえた2025年1月。縁活ボランティア・学生と一緒に「次世代へTSUNAGU写真展」を開催しました。神戸の語り部さんよりお話を伺い、「人と防災未来センター」や西宮市から提供いただいた震災当時の写真と同じ場所を巡り、同じ構図で写真を撮りました。歳月の流れとともに、震災の風化は進み、震災を知らない若者が増えていく中で「忘れないこと」「思いをつなぐこと」を大切にし、学生たちが感じた思いとともに展示しました。

●ひまわり架け橋プロジェクト
ひまわり架け橋プロジェクトとは 「福島ひまわり里親プロジェクト」から取り寄せた種をハルカス屋上や地域で愛情いっぱいに育て、ひまわりの種を被災地に届け、元気の架け橋をつなぐ被災地応援プログラムです。縁活活動団体や縁活ボランティアによって被災地へ届けられた種は、多くの方に元気を与えています。

●敬老の日お手紙プログラム
敬老の日に子どもたちが、おじいちゃん、おばあちゃんへ“ありがとう”と“大好き”を伝えるプログラムです。あべのハルカス近鉄本店内の街ステーションに設置したポストにお手紙を投函すると、おじいちゃん、おばあちゃんに子どもたちの想いを届けることができます。2015年にスタートしたプログラムは毎年参加する子どもたちも多く、あたたかな思いが広がるプログラムです。ご家族の楽しい大切な思い出がつながることを目指しています。

●縁活ワンワンプロジェクト
盲導犬などの補助犬の育成と引退後の支援を行うプロジェクトです。2024年11月11日には、開店前の百貨店で盲導犬候補生の歩行訓練を開催しました。縁活ボランティアとの交流会もあわせて実施し、人に寄り添う補助犬の育成や引退犬支援について、社会で考えていくきっかけ作りに取り組みました。

●縁活サンタ「森のクリスマス」
淀川キリスト教病院・こどもホスピスへクリスマス装飾を行っています。地域の子どもたちが、「ホスピスの子どもたちやそのご家族が心温まるクリスマスをすごせますように」と優しい思いを込めて描いた絵をもとに、縁活活動団体、ボランティア、近鉄百貨店労働組合、お客さまがオーナメントを製作し、お届けしました。