地域とともに成長・発展する地域共創型の百貨店として、地域の皆さまとの交流、地域産業の発展、活性化に寄与する取り組みを実施しています。今後も地域の持続的な発展を目指し、地域への社会貢献を推進してまいります。
地域との取り組み
あべのウェルビーイングテラスオープン
2025年7月に医療モール「あべのウェルビーイングテラス」をオープンしました。地域住民の「ウェルビーイング」な生活を支援することを目的に、地上4階建ての医療モール内にクリニックのほか、レストランや調剤薬局を備えています。あべのハルカス近鉄本店・Hoop・andとともに「ハルカスタウン」の一部として地域住民やエリア外からのお客さまに新たな価値を提供します。
農業事業
2023年から農業事業に参入し、近鉄いちご「はるかすまいる」に加え、2024年度より近鉄マンゴー「はるかSweet」の生産を開始、今夏より販売しています。生産事業の活動の中で、沿線価値の向上や地域活性化に取り組み、就農人口の減少や土地の再活用といった地域が抱える課題解決に取り組んでいます。

近畿大学×近鉄百貨店
「縁活(エンカツ)」の取り組み
「縁活」は、あべのハルカス近鉄本店にある「街ステーション」を舞台に、市民活動団体やボランティア・地域の方々・百貨店、そしてお客さまが一緒になって、日々のくらしや社会をちょっとよくする活動を楽しみながら継続して行っていくプロジェクトです。現在約390の市民活動団体が登録し、約160名のボランティアとともに活動をしています。各種相談会や体験会、展示・工作など様々な社会貢献プログラムを日々開催して、「街ステーション」だけでなく、あべの・天王寺地域全体に新しい賑わいを生み出しています。
(主な活動内容)
● パープルデー大阪2025(パープルデー大阪×縁活)
てんかんに対する理解を深め、患者やその家族を支援するための国際的な啓発キャンペーンであるパープルデーを3月に開催。「てんかんをもつ人を、ひとりぼっちにしない」というメッセージとともに、体験ワークショップや展示プログラム、交流カフェ、音楽ステージなど、多彩な内容を通じて、てんかんに対する理解を深める機会を提供しました。
● 次世代へTSUNAGU写真展
阪神・淡路大震災から30年をむかえた2025年1月。縁活ボランティア・学生と一緒に「次世代へTSUNAGU写真展」を開催しました。神戸の語り部さんよりお話を伺い、「人と防災未来センター」や西宮市から提供いただいた震災当時の写真と同じ場所を巡り、同じ構図で写真を撮りました。歳月の流れとともに、震災の風化は進み、震災を知らない若者が増えていく中で「忘れないこと」「思いをつなぐこと」を大切にし、学生たちが感じた思いとともに展示しました。

●ひまわり架け橋プロジェクト
ひまわり架け橋プロジェクトとは 「福島ひまわり里親プロジェクト」から取り寄せた種をハルカス屋上や地域で愛情いっぱいに育て、ひまわりの種を被災地に届け、元気の架け橋をつなぐ被災地応援プログラムです。縁活活動団体や縁活ボランティアによって被災地へ届けられた種は、多くの方に元気を与えています。
●敬老の日お手紙プログラム
敬老の日に子どもたちが、おじいちゃん、おばあちゃんへ“ありがとう”と“大好き”を伝えるプログラムです。あべのハルカス近鉄本店内の街ステーションに設置したポストにお手紙を投函すると、おじいちゃん、おばあちゃんに子どもたちの想いを届けることができます。2015年にスタートしたプログラムは毎年参加する子どもたちも多く、あたたかな思いが広がるプログラムです。ご家族の楽しい大切な思い出がつながることを目指しています。

●縁活ワンワンプロジェクト
盲導犬などの補助犬の育成と引退後の支援を行うプロジェクトです。2024年11月11日には、開店前の百貨店で盲導犬候補生の歩行訓練を開催しました。縁活ボランティアとの交流会もあわせて実施し、人に寄り添う補助犬の育成や引退犬支援について、社会で考えていくきっかけ作りに取り組みました。
