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地域と共に、未来を創る「百“”店」へ

 物価高騰の影響や消費行動の多様化など、私たちを取り巻く事業環境は日々刻々と変化しています。この先行き不透明な時代において、当社が持続的な成長を遂げるためには、社会の変化を鋭敏に捉え、スピード感をもって次なる成長へと舵を切ることが肝要です。

 当社には、旗艦店である「あべのハルカス近鉄本店」を要とし、近畿圏を広くカバーする強固なネットワーク、お客様から厚い信頼と支持をいただく“デパ地下”に象徴される「食の近鉄」としてのブランド力、そして従来の百貨店ビジネスにとらわれずフランチャイズ事業や自主事業など多彩な運営形態を駆使した収益性の向上といった、独自の経営基盤があります。この強みを最大限に活かし、私たちは現状維持に甘んじることなく、常に新しい価値を創造し続ける企業へと進化してまいります。

2025年度の成果と、本年度のさらなる挑戦

 中期経営計画の1年目であった2025年度は、「大阪・関西万博オフィシャルストア」の出店をはじめとする取り組みが好調に推移し、業績面において大きな追い風となりました。

 2年目となる本年度は、まず「あべのハルカス近鉄本店」の大規模リモデルを推進し、あべの・天王寺エリア全体の魅力を最大化させてまいります。また、新たな事業ポートフォリオ構築に向けた種まきとして、「ハルカスニッポン博覧会」などの地方創生プロジェクトの立ち上げや農業事業の本格化、「2027年国際園芸博覧会」出店への取り組みなど、さらなる「百“”店事業」への進化を加速させてまいります。

 あわせて、約250社からなる近鉄グループの一員である強みを最大限に活かし、「近鉄グループのシナジー」も積極的に活用いたします。具体的には、旅行・ホテル・不動産といったグループ各社のサービスや商品を百貨店のお客様へお届けする連携を深めるとともに、グループ全体の顧客データ基盤を活用した新規顧客獲得も進めてまいります。

将来への基盤整備と、ステークホルダーの皆様へ

 これらの変革を支え、持続的な成長を実現するためには、強固な経営基盤の整備が不可欠です。当社では、新たな価値を自ら創出できる「百“”店人財」の育成に注力するとともに、業務効率化と顧客体験の向上を両立させる「DXの推進」に全社を挙げて取り組んでまいります。

 ステークホルダーの皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。当社は、事業を通じた豊かな地域社会の実現に寄与するとともに、強固な経営基盤の構築と着実な成長を追求し、皆様から真に信頼される企業として、持続的な企業価値の向上に邁進してまいる所存です。

 今後とも、地域の未来を共に切り拓く近鉄百貨店の新たな挑戦に、変わらぬご支援とご期待を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。



2026年6月

代表取締役社長執行役員
梶間 隆弘