「変わる、売場づくり」最前線

ファッションフロアを大改革
「ライフスタイル提案型プロジェクト」

「変わる、売場づくり」
最前線

前田

前田1998年入社 係長

草津店にて外商から食品・アパレル・服飾雑貨まで幅広い仕事を経験しファッションプロジェクト推進部へ。食品バイヤーとしてのキャリアを活かし、現在は「食」を担当。

田持

田持2015年入社 係長

橿原店・あべのハルカス近鉄本店の婦人服担当を経て、ファッションプロジェクト推進部立ち上げメンバーに。《Salon de GATE》立ち上げにあたり約30ブランドの新規誘致に尽力。

@mzk_harukas
青木

青木2017年入社

入社より主に化粧品・アクセサリー部門を経験。売場で培ったSNS発信力を活かすべくファッションプロジェクト推進部へ。エリア初出店のコスメブランド誘致や、美容インフルエンサーのイベントで期間最高売上の実績あり。

@rrk_harukas
服部

服部2018年入社

上本町店紳士洋品担当を経て、2021年9月よりファッションプロジェクト推進部の追加メンバーに。自身の悩みだった低身長を活かしたコーデを積極発信するなどSNSの活用に注力。

@arisa_harukas

Question.01

ファッションプロジェクト推進部
立ち上げの経緯を教えてください。

Question.01
田持田持
コロナ禍を経て、百貨店もライフスタイルの変化に合わせたアクションが必要だということで、2021年5月にファッションプロジェクト推進部が設立されました。ファッションフロア改装の話自体は以前からあったのですが、コロナ禍でより緊急度が高まりました。最初は私と青木さんを含む5名からのスタートだったのですが、人手が足りなくて。
前田前田
それで3ヶ月後に私と服部さんが加わりました。外出自粛によりネットでの買い物が加速する中で、リアル店舗の魅力をどう創るのかが私たちの課題。消費価値の変化に対応し、新しい価値を提供できるフロアを企画してきました。…ところで田持さんの辞令はいつだったの?
田持田持
2021年春に百貨店の一斉休業があったでしょう?そこからの再開直前でした。休業中に百貨店のこれからの価値や在り方についてものすごく考えていたので、推進部配属の辞令を受けた時は、チャンスだと思いました。
青木青木
私はプロジェクトの噂は聞いていたけれど、まさか自分に辞令が出るとは思ってなくて驚きました。
服部服部
私はプロジェクト立ち上げを知ってからずっと「私が行かなあかん場所や!」と思っていたので、辞令を受けた時はガッツポーズでした(笑)。

Question.02

プロジェクトではどのような
売場改装を実現しましたか?

Question.02
田持田持
最初に改装を手がけたあべのハルカス近鉄本店 タワー館4Fは清潔感を重視したきれいめなブランドがメインの売場で、主要顧客の年齢層が50〜60代に上がっていたのが課題でした。そこで高感度な国内デザイナーズブランドを中心に、雑貨やナチュラルコスメ、オーガニックフードなど、30〜40代の自立した大人の女性が好むライフスタイル提案型売場を立ち上げることに。それが《Salon de GATE》です。
前田前田
その次がウイング館5階の改装です。友の会や文具コーナーがあるフロアで、こちらも年齢層は70代がメインになっていたので、さまざまな年齢のお客様に来店していただける「大人のたまり場」をコンセプトに改装。食のセレクトショップや常時ワークショップに参加できるスペースを併設した《いろどりMarché》を立ち上げました。私は両フロアとも、食のショップ誘致を主に担当しました。
青木青木
堀江にある人気カフェがSalon de GATEに入ったことで、制服姿の高校生や20代のお客様が4Fに上がってくるようになりましたよね。
前田前田
いろどりMarchéに誘致した食のセレクトショップも、予想以上に若い人が来てくれていて驚いています。実際に食べて本当に美味しかったし、生産者を大事にしている姿勢に惹かれて誘致した甲斐がありました。
青木青木
私、いろどりMarchéでよくお買い物をしていて、スタッフさんにも美味しい食べ方を前のめりで聞いています(笑)。SNSにも載せている唐揚げの素がおすすめです!
前田前田
中層階フロアで食を展開する百貨店って珍しいと思うので新しい取り組みになったし、そこが新たな近鉄百貨店らしさになったかな。
田持田持
近鉄百貨店らしさでいうとSalon de GATEでは、都会的な雰囲気を兼ね備えながら日常使いがしやすい少し尖ったブランドを選定することも大事にしました。イメージとしては近鉄沿線で働いていてカジュアルにモードを楽しむ人たちが、気軽に足を運べるようにしたいなと。
前田前田
従来のお客様も、新しいお客様にも来てもらえる近鉄百貨店らしさは大切にしたね。
服部服部
私や青木さんはインフルエンサーイベントを企画したことで、これまでにない客層を呼べています。東京や九州・四国からも集客できたのが、今までにない動きですよね。

Question.03

プロジェクトにおける、
それぞれの具体的な役割を教えてください。

Question.03
前田前田
全体の企画と中層階での食の展開です。特に地階のイメージが強い食品を中層階でどう展開するかはいまだに手探り。時代の先を行くこだわりの強いフードブランドやセレクトショップを探し、百貨店でライフスタイル提案を一緒にやっていきましょうと提案をしながら新規開拓を続けています。
田持田持
異なるカテゴリーのアイテムをMIXしたライフスタイル提案型売場を作るのがメイン業務で、商品は主にアパレルを担当しています。Salon de GATEでは天王寺・阿倍野圏では手薄だったモード系ブランドを多く取り入れることで、感度の高い顧客の取り込みを狙いました。
青木青木
私は化粧品売場からの異動だったので、コスメの開拓に力を入れています。個人的に気に入っていたナチュラルコスメブランドがあり、Salon de GATEのコンセプトにも合うと思って誘致しました!
あとポップアップからの常設に成功したのが、SNSでバズったヘアオイル。サロン専売品だったのですが、フルラインアップで展開できる場所を新たに探されていたタイミングだったことから取り扱いが決定。他の商業施設が後追いでポップアップを仕掛けるほど人気です。
服部服部
私は新規ポップアップの提案やSNSでの販促に力を入れています。フォロワー分析をしながら、ハルカス公式アカウントはほぼ毎日、個人アカウントも週3〜4回投稿。プライベートもアップして親近感獲得を狙ってます。
青木青木
SNSは私たちもやっているけど、服部さんが一番インフルエンサーの貫禄があるよね!
一同一同
うんうん(うなずき)。
服部服部
新規取引先開拓でも、個人アカウントからDMしてポップアップにつながったケースも結構あります。SNSはマーケティングの新しいツールとしていろんな方向からアプローチできるので、色々試していますね。
青木青木
SNSの活用は地道なことも多いですが「ここまでSNSで発信してくれる協力的な百貨店はなかなかない」と、お取引先様からの評価が高いんですよ。次のイベントにつながる要因になればと頑張っています。

Question.04

プロジェクトスタートから印象に
残っている出来事を教えてください。

Question.04
服部服部
ECアパレルブランドのポップアップ出店で、アーティストさんによるスタイリングイベントを実現できたのが思い出深いです。イベント自体も盛り上がり、大きな売上と集客につながりました。
田持田持
このときは、青木さんもインフルエンサーを呼んでいたので相乗効果がすごかった!
青木青木
私が携わったのは美容インフルエンサーが手掛けるコスメブランドの関西初イベントです。他の百貨店からも誘致があったのに当社を選んでくださり、「ここでやってよかった、大阪ロスです」と感想をいただけたのが心に残っています。
前田前田
私はカフェの誘致に苦労したことかな。中層階のアパレルフロアということで断られることが多くて苦戦。出店が決まるまで、ひたすらカフェ巡りを続けました。
田持田持
推進部の中で誰よりもカフェに詳しい人になったよね(笑)。私もSalon de GATEのアパレルブランド開拓に苦労しました。改装前で売場がまだない時期だったので交渉が難航。東京を1日3万歩歩く出張を繰り返したので、オープン当日にお客さまから「こんなお洒落な店が阿倍野にできて嬉しい」と言っていただけたときは感動しました。
Question.05

Question.05

最後に、ファッションプロジェクト
推進部の魅力を教えてください。

青木青木
誘致したブランドがお客さまに評価され、売上という目に見える数字であらわれることにやりがいを感じます。あと、周りの人に支えてもらいながら、やりたいことに挑戦できるのもこの部署の魅力です。
服部服部
私も新規のポップアップイベントを任せてもらえるようになり、お客様に飽きられない売場作りができることにやりがいを感じています。あとは入社時から言い続けている、低身長ブランドを集めたイベントをやるという夢を実現したい!
田持田持
わかってるよ(笑)。うちの部署は上司が後押ししてくれる環境だし大丈夫。絶対実現させよう!
前田前田
部署立ち上げからまだ1年ですけど、ゼロからのスタートで大きなプロジェクトを2つ実現できた達成感がすごい。推進部は年齢関係なくみんな対等で、チームの風通しがすごくいい。本当にメンバーには感謝という言葉しか…こんな発言でよかった? みんな突っ込んでよ!
一同一同
(笑)
田持田持
前田さんは推進部が大好きだよね(笑)。私は「人が集まる空間を作りたい」というのが百貨店に入社した動機でした。だからファッションプロジェクト推進部ができたことで、入社時からずっとやりたかったことを実現できていて嬉しい。「こんな売場があったらいいな」を率先して実現していけるのが、この部署の最大の魅力だと思います。

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